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未来設定SS・1話(仮)

ようこそどうもおはこんばんちわ!!←

未来設定の1話(仮)です。
本館の方でも言いましたが
この仮1話は設定やらの説明ばかりです。
正直言って読み飛ばしてくれても構わないくらいのものですw
じゃあ何でわざわざ先に公開するのか、なんですが。
これも向こうで言いましたが
『ここおかしい!』だとか、『ちょっと設定がむりやりすぎる!』という指摘といいますか
そういうのが欲しいのです。

逆に言えば、こういう設定でやらせてもらいます、というのを認めて欲しかったりします。
私がやりたい放題やるぞ!っていうのに、良ければ着いてきていただきたい、とw
ですがやはり見ていただく方の意見というものが一番ですので
こういうのはナシだと思う!!っていうのも出来る限り取り入れさせていただきます。
仮の段階だからこそ出来る試みだと思ってますw
そう言った意見をお待ちしてます。

長々うだうだとすみません。

それでは続きから、未来設定SS、1話です。
















大人になれば、何処へでも行ける。

私達を隔てるものだって小さくなって

いつか消えてなくなる、と。





貴女が街を出て、7度目の桜がもうすぐ散るよ。






温かなオレンジの照明と、木目調で統一された店内には
程好い大きさでかけられたジャズ。
コーヒーが美味しいと評判のこの店はそれほど広くはないものの
カウンター席といくつかのテーブル席があり、その全ての席が
昼休憩中のOLで占められていた。

「えっ」

ファーストフードのような喧騒とは程遠い落ち着いた雰囲気の漂う店内に
その大きな声と、立ち上がった際に僅か跳ね上がった椅子の音はよく響いた。
一番奥のテーブル席から聞こえたものだと分かった誰もが振り返る。

「落ち着けって」

グレーのスーツに身を包んだ女性は、驚きの声を上げて立ち上がった女性を制する。

落ち着いて聞けよ、そう釘をさしておいたのだが
無理な事は分かっていたのでカップに注がれたコーヒーを何でもないように流し込んだ。
僅かに頬が緩んだのは、広がる香りによってか、はたまた彼女も嬉しいのか。

「あ……」

店内の視線を集めた事に照れながら腰を下ろした女性は
驚きと喜びが混じった表情で手元のカップを見つめながらぽつり。

「千雨ちゃん、それほんま?」

呟いて、確認するように目の前で悠々とコーヒーに口を付ける千雨に視線を戻した。
その視線に気付き、若干緩んでいた頬を引き締めて眉を顰めたのは
彼女なりの照れ隠しなのだろう。

「私が近衛に嘘教えた事あったか?」

ない、と小さく首を振る木乃香は、驚きよりも喜びの色が強くなったが
それでもまだ信じられないようだった。

今回の事は急な話だったし、千雨ですらその情報を仕入れたのはついさっきの事。
信じられないのも無理はないな、と思いながらも
正面にある喜びの隠し切れていない表情を見て
溜め息に微笑をそっと乗せた。





世界には非現実的な『魔法』という現象が実在するように
言葉にすると胡散臭くて思わず笑ってしまいそうだが
『魔法会社』などというものもある。
日本にも勿論あるその非現実的な会社は、この世界の実情を表すように
都心のオフィス街に聳え立っていた。

大学を卒業した木乃香は、そんな非現実的な大企業の医療部に就職した。

魔法世界での一件やその後の活躍で『白き翼』やその仲間は、『紅き翼』ほどではないが今や知る人ぞ知る存在となっていた。

そのメンバーや仲間の内、主戦力ともいえる3人が既に所属していた小さな島国の一企業に
更にまた2人入社するという事で軽く話題になったのはもう3年も前のこと。

その内の一人が近衛木乃香。
東西の魔法・呪術協会の共同出資で成り立つこの会社の
事実上の経営者である両長の孫であり、娘である彼女。
木乃香の入社に関しては、その4年前に先に入社していた3人の内の一人である『彼女』の事もあったし
誰もがある程度は予想していたが
もう一人、長谷川千雨に関しては、木乃香ですら予想外だった。
ファンタジーな世界はごめんだと常に言っていた彼女が
魔法世界での事でそういったものを受け入れたのは分かっていたが
どういう心境で非日常が渦巻く世界の非日常な会社の情報部に就職したかは分からないし
恐らく答えないだろう、と木乃香もそれを聞く事はなかった。

平和な日本では、実戦経験のある者等殆ど居ない為
入社1年目でその経験からの実力を見せ付けた2人が
本来5年間の勤務とそれなりの功績が必要な主任に
2年目で昇進するのは当然の流れだった。

そんな情報部のエースはこうしてたまに
持ち出し厳禁の社員の情報をあっさりと持ち出しては
木乃香に何でもないように教えていた。
有り得ないファンタジーな世界に染まって以来、色々と吹っ切れたようだった。

「今日の4時からの会議に出席予定だから3時頃には会社の方に着くんじゃねーか?」

目の前の彼女がどれほどこの日を待ち侘びていたか知っている千雨の言葉は
乱暴な言い方だったが、優しかった。

(どーしてこう、仕方ない奴ばっかなんだよ)

頬杖をつきながら、百面相を始めた木乃香を見ながら
また気付かれないように微笑んだ。

一方、百面相中の木乃香はというと
何て言おう、だとか
3時までに仕事切り上げられるやろか、だとか
終わらんでも主任権限で少し抜けるくらいは……!、だとか
むちゃくちゃな事ばかりが浮かんでは消えていて
千雨の珍しい微笑みに気付く事はなかった。

「そろそろ休憩終わるし、戻るか」
「あっ、せやねっ」

放っておいたらいつまでも百面相してそうだ、と気付いた千雨が
さっさと立ち上がると、木乃香もすぐ後を追うように店を出た。

去年の誕生日、先に入社した3人の内の一人でもある龍宮が
珍しく家を訪ねてきて、あいつからだよ、と届けてくれたシンプルな腕時計を確認すれば
13時、15分前。

会社までの徒歩5分程度の道のり、両脇には散り始めた桜並木。
ここに来るときは寂しく感じたそれも、今は綺麗に見えた。




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